26.愛の負け戦
作詞:枯堂夏子
作曲:伊藤薫
何処へゆくの あなた
誰とゆくの あなた
罪を 重ね過ぎたひと
ああ あなたに寄り添った
憎いひとが まさか
男だなんてね
尽くしても 捧げても
このあたし 負けた
男同士の愛に 泣く
そうね いつもあなた
可愛がってたわ
大学時代の 後輩と
紹介された
うちへ 来ることさえ
何度も あったわ
三人 仲よく
川の字 書いて寝た
ぽっちゃりとした顔
角刈りが 似合った
もち肌だったわ
あたしよりも
何処へゆくの あなた
誰とゆくの あなた
罪を 重ね過ぎたひと
ああ あなたを奪ってく
憎いひとが まさか
男だなんてね
愛しても 求めても
かえらない 負けた
男同士の愛が 勝つ
「女なんて 僕は
興味が ない」って
お酒を飲むたび
頬染めて 喋っていたわ
「見合い 断った」と
いつも 言っていた
「晩生(おくて)な ひとね」と
笑っていた あたし
あのひとの 背広の
取れかけの ボタンを
器用に 付けてた
あたしよりも
何処へゆくの あなた
誰とゆくの あなた
罪を 重ね過ぎたひと
ああ あなたを奪ってく
憎いひとが まさか
男だなんてね
縋(すが)っても 叫んでも
もう遅い 負けた
男同士の愛が ゆく
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